研究タイプ: レビュー信頼度: 中
「気合い入れ」は最大筋力発揮を高めるか ― システマティックレビュー(2024)
Cusimano K, Freeman P, Pawaar J, Moran J
発表年2024
被験者数n=1022
掲載誌Strength and Conditioning Journal
著者Cusimano K, Freeman P, Pawaar J, Moran J
研究が積み重なりつつある段階のエビデンス
Summary
サマリー
健康な成人を対象とした27研究・93件の比較のうち65%で、セット直前の「気合い入れ」(サイキングアップ)戦略が最大筋力発揮を有意に促進したと報告された。特に指示された準備的覚醒・動機づけ的セルフトーク・PETTLEPイメージ・自由選択の気合い入れで一貫した効果がみられた一方、効果の出方は参加者のトレーニング経験や対照条件の種類によって分散した。
Key Findings
この研究で分かること
- 1
27研究・93件の比較のうち65%でサイキングアップが最大筋力発揮を促進、28%で有意差なし、8%はむしろ低下。心理的準備は「効くこともあれば効かないこともある」戦略
- 2
戦略別では、指示された準備的覚醒(74%が対照条件を上回る)、動機づけ的セルフトーク(89%)、PETTLEPイメージ(68%)、自由選択の気合い入れ(92%)が一貫して有効。一方、指示的セルフトーク・スティミュラスのみのイメージ・内的注意・弛緩法は効果が乏しいか逆効果だった
- 3
ウェイトトレーニング経験者では84%の比較で効果が確認され、大学生(53%)や未経験者よりも効果が一貫していた。参加者の競技・トレーニング経験が効果の一貫性を左右する
- 4
対象研究の74%が参加者60人未満の小規模実験で、投票集計(vote-counting)方式の統合にとどまる。効果量を統合したメタ分析ではなく、単発の最大挙上・最大随意収縮を測る短時間の実験室的タスクが中心である点は解釈上の限界
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