サイリウム(オオバコ)
水溶性の粘性食物繊維を多く含むオオバコ種皮。腸内でゲル状になる。LDLコレステロールの低下と慢性便秘の改善についてはメタ分析があり、血糖への効果は「血糖コントロールが崩れている人ほど大きく、正常な人では見られない」という形で報告されている。
研究の蓄積があるベーシックな成分

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(PR)研究で報告されている効果
LDLコレステロールの低下。 28件のRCT(計1,924名)のメタ分析で、1日あたり中央値約10.2gの摂取によりLDLが0.33 mmol/L低下した(95%CI −0.38〜−0.27、P<0.00001)。non-HDLコレステロールは0.39 mmol/L、アポリポタンパクBは0.05 g/L低下している。エビデンスの質はGRADEでLDL・non-HDLが「中」、アポBが「高」と評価された(Jovanovski 2018)。
血糖への効果は、血糖コントロールが崩れている人ほど大きい。 3大陸・3十年にわたる35件のRCTを8つのメタ分析にまとめた検討では、2型糖尿病の治療を受けている人で空腹時血糖が37.0 mg/dL(P<0.001)、HbA1cが0.97%(P=0.048)低下した。血糖が正常な人では有意な低下は見られていない(Gibb 2015)。なお本サイトは、この論文にインスリン応答を扱った記載を確認していない。
慢性便秘の改善。 慢性便秘の成人1,251名・16件のRCTのメタ分析で、食物繊維群の66%が反応したのに対し対照群は41%だった(RR 1.48、95%CI 1.17〜1.88、P=0.001)。サイリウムとペクチンで有意な効果が認められ、1日10gを超える用量と4週間以上の継続が条件として挙げられている。排便回数(SMD 0.72)と便の性状(SMD 0.32)も改善した(van der Schoot 2022)。
軟便・下痢に対する効果は、本サイトは出典を示せない。 上記メタ分析が対象にしたのは慢性便秘のみである。
推奨摂取量・タイミング
- 上記のメタ分析が効果を確認した用量は、LDLで1日あたり中央値約10.2g(Jovanovski 2018)、慢性便秘で1日10gを超える用量を4週間以上(van der Schoot 2022)である。
- 血糖については、2型糖尿病の治療を受けている人で食前に摂取した複数週の試験がまとめられている(Gibb 2015)。
- 1回あたりの分割量、一緒に摂る水の量、服薬との間隔について、本サイトは出典を示せない。 これらは製品の用法や薬剤ごとの事情に依存するため、製品の表示を確認し、薬を服用している場合は医師・薬剤師に相談すること。
注意点
- •水分が不足した状態で摂ると、食道や腸管が詰まるおそれがある。必ず十分な水と一緒に摂り、量は製品の表示に従うこと。 サイリウムアレルギー(まれ)があることがある。
- •便秘のメタ分析では、食物繊維群で放屁が有意に多かった(SMD 0.80、95%CI 0.47〜1.13、P<0.00001)。
- •また著者らは、試験間のばらつきが大きい(異質性が高い)ため結果の解釈には注意が必要としている(van der Schoot 2022)。
- •水溶性繊維は薬の吸収に影響しうるが、影響の大きさと必要な間隔は薬剤によって異なり、本サイトは一律の目安を示せない。薬を服用している人は医師・薬剤師に確認すること。 血糖に関する検討(Gibb 2015)は、著者5名中3名がProcter & Gamble社の所属で、同社が保有する臨床記録も解析対象に含まれている。 また著者ら自身が、血糖降下薬を併用している場合にどう組み込むべきかは今後の課題だとしている。
- •血糖の管理で服薬している人は医師に相談すること。
- •本情報は教育・参考目的であり、疾患の診断・治療を意図しない。
出典
- Jovanovski E, et al. (2018) Am J Clin Nutr — サイリウム(Plantago ovata)繊維がLDLコレステロールおよび代替脂質指標に与える影響(RCTの系統的レビューとメタ分析、108(5):922-932)
- Gibb RD, et al. (2015) Am J Clin Nutr — サイリウム繊維は血糖コントロールの崩れに比例して血糖を改善する(メタ分析、102(6):1604-1614)
- van der Schoot A, et al. (2022) Am J Clin Nutr — 成人の慢性便秘に対する食物繊維補給の効果(RCTの系統的レビューとメタ分析、116(4):953-969)
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